兎のオーブン焼き / Coelho no forno

今からちょうど10年前、初めてのヨーロッパ一人旅はイタリアだった。カプリ島でてきとうに予約したホテルでのレストランでディナー。景色が素晴らしいロケーションで、夕日を横目にディナーを楽しむ白人カップルや家族連れ。レストランを見渡してみると、テラス席はまだまだ空きがあるにもかかわらず、薄暗い店内に案内されて放っとかれている中国人家族。テラス席に案内されてホッとするとともに、同じアジア人としてのあからさまな差別に気の毒さを感じる。

とはいえ、せっかくのヨーロッパ一人旅のディナーを楽しもうと、その時食べたのが、以前からイタリアで食べたかった兎である。厳密にはその時は兎のトマト煮だったが、これは今でも覚えているくらい素晴らしい料理だった。

一人で持て余しがちなディナータイムだったが、イタリアの澄み切った空から差し込む紅蓮の夕日を味わうにはちょうどよかったのを今もよく覚えている。

こっちではポルトガルらしく、塩とにんにくとワインで味付けしてオーブン焼き。

兎一匹、玉ねぎ、人参、にんにく、ワイン、塩、タイム、ローズマリー、他